ギタービルドやカスタマイズにおいて、塗装準備は非常に重要な工程です。今回はB-bender使用のテレキャスターの塗装を行うための準備について、詳細な手順をご紹介します。導管を埋めるためにウッドフィーラーを使用し、ヤニ止めにはサンディングシーラーを使います。
1. 導管埋め:ウッドフィーラーの使用
まず、木材表面の導管(木目の溝)を埋める作業から始めます。導管がしっかり埋まっていないと、塗装後に不均一な仕上がりになってしまうため、このステップは非常に重要です。
1. ウッドフィーラーの選択: 導管埋め用のウッドフィーラーは、ギターの木材に合わせて選びます。一般的には、水性のフィーラーが扱いやすく、塗装面にしっかりと密着します。
2. 塗布: ウッドフィーラーを少量取り、ゴムベラやヘラを使って木目に沿って押し込むように塗布します。このとき、木目の溝をしっかりと埋めるように心がけましょう。
3. 乾燥: フィーラーを塗り終えたら、完全に乾燥させます。乾燥時間はフィーラーの種類によりますが、通常は数時間から一晩です。
4. 研磨: フィーラーが乾燥したら、#320〜#400番のサンドペーパーで表面を滑らかに研磨します。ここで丁寧に研磨することで、次のステップでのシーラー塗布がより均一になります。
2. ヤニ止め:サンディングシーラーの塗布
ウッドフィーラーで導管を埋めた後は、木材のヤニが塗装に影響しないようにするため、サンディングシーラーを使用します。これは木材表面に薄い膜を作り、塗料の吸い込みを防ぐ役割を果たします。
1. サンディングシーラーの選択: 一般的に、ラッカー系やポリウレタン系のサンディングシーラーがよく使われます。選択は、最終的な塗装の種類に合わせるとよいでしょう。
2. 塗布: サンディングシーラーをスプレーガンで均一に吹き付けます。薄く均一に塗ることがポイントです。1〜2回重ね塗りを行い、各層ごとに乾燥させます。
3. 軽く研磨: シーラーが乾燥したら、#400〜#600番のサンドペーパーで軽く研磨します。この段階で木材の表面が滑らかで均一になっていることを確認します。
まとめ
ここまでで、テレキャスターの塗装に向けた下地処理が完了しました。導管をウッドフィーラーでしっかりと埋め、サンディングシーラーでヤニ止めを行うことで、次の塗装工程がスムーズに進み、美しい仕上がりを得ることができます。この準備段階を丁寧に行うことで、最終的なギターの外観と音に大きな影響を与えることになるでしょう。
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