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執筆者の写真Dr. johnny

テレキャスター塗装工程:ホワイト塗装

昨日、B-bender使用のテレキャスターの導管埋めとサンディングシーラーの工程を終え、いよいよホワイト塗装の段階に入りました。ここからはスプレーガンを使って、慎重に塗料を吹き付けていきます。

1. 塗装前の準備


塗装を開始する前に、塗装環境と道具の最終確認を行います。


• 塗装環境: 塗装は埃や湿気が少ない、風通しの良い場所で行うことが重要です。また、均一に塗料を吹き付けるために、ギターをしっかりと固定できるスタンドを用意します。

• スプレーガンの準備: 塗料の濃度を確認し、スプレーガンが均等に吹き付けられるように設定を調整します。ノズルが詰まらないように、しっかりとクリーニングしておきます。


2. ホワイト塗装の開始


塗装は一気に厚く塗るのではなく、薄く重ねていくことがポイントです。


1. 下地への吹き付け: 最初の層は、非常に薄く、軽く吹き付けます。この層が塗料の定着を助け、次の層をしっかりと乗せる基礎になります。

2. 乾燥と再塗装: 薄く塗ったら、しばらく乾燥させます。ホワイト塗装は色がしっかり乗るまで数回重ね塗りをする必要があるため、焦らず慎重に進めていきます。乾燥時間は環境にもよりますが、1時間程度のインターバルが理想的です。

3. 2〜3回目の吹き付け: 各層ごとに乾燥を確認しながら、2回目、3回目と吹き付けます。最初はムラがあっても、重ねることで均一なホワイトの層が形成されていきます。

4. 乾燥中のチェック: 各層を乾かす間に、色ムラや塗料が垂れていないかを確認します。必要に応じて、垂れやムラが出た部分は軽くサンドペーパーで研磨して整えます。


3. 完璧なホワイト塗装を目指して


ホワイト塗装の難しさは、均一でクリアな仕上がりを得ることです。特に、ギターのボディは曲線が多いため、どの角度からもスプレーが均等に当たるようにする工夫が必要です。


• 角度を変えながら吹き付け: ボディ全体に均等に塗料を行き渡らせるため、スプレーガンをさまざまな角度から当てていきます。

• 最終チェック: 塗装が完全に乾いた後、光を当てながら色ムラや艶の確認を行います。もしムラがあれば、軽く研磨した後に最終のコートを施します。


まとめ


テレキャスターのホワイト塗装は、スプレーガンを使って慎重に行うことで、美しい仕上がりが期待できます。薄く重ね塗りをしていくことで、均一な塗装が完成します。これからクリアコートや仕上げの工程に進む予定ですが、ここまでの工程を丁寧にこなすことで、最終的な仕上がりに大きな影響を与えるでしょう。


次回は、クリアコートの工程や最終的なポリッシュについてご紹介します!

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